AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)は、AWS認定の中では「アソシエイト」レベルにあたる試験です。公式は、AWSを使ってクラウドソリューションを設計した1年以上の実務経験を持つ人を対象としています。この記事では、難易度を、公式が示している推奨経験、試験形式、合格スコアの仕組み、クラウドプラクティショナー(CLF)との違いから整理します。
SAAの試験概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | SAA-C03 |
| 試験料 | 150 USD |
| 試験時間 | 130分 |
| 問題数 | 65問(採点対象50問、採点対象外15問) |
| 出題形式 | 択一選択問題、複数選択問題 |
| 結果の表示 | 100〜1,000のスケールスコア。合格スコアは720 |
| 推奨される経験 | AWSを使ったクラウドソリューション設計の実務経験が1年以上 |
(2026年10月22日確認)採点対象外の15問は、どれか受験中には分かりません。未解答は不正解として扱われ、推測で答えても減点はないと、試験ガイドに書かれています。
難しさの中身
1. 「設計する」ことを問われる
試験ガイドによると、SAAはAWS Well-Architected Frameworkに基づいてソリューションを設計する力を確かめる試験です。出題は、セキュア(30%)、弾力性(26%)、高パフォーマンス(24%)、コスト最適化(20%)の4分野です。サービスの名前と機能を知っているだけでなく、要件に合う構成を選ぶ問題が中心になるため、入門試験より一段深い理解が求められます。
2. 複数選択問題がある
試験ガイドでは、択一選択問題(正解1つ、誤りの選択肢3つ)と、複数選択問題(5つ以上の選択肢から2つ以上が正解)の2種類が示されています。ひっかけになりやすい誤りの選択肢が、もっともらしく作られていることも明記されています。
3. 実務経験が前提とされている
公式ページでは、IT経験が1〜3年あれば準備は可能とされています。一方、IT業務の経験がまったくない場合は、先にクラウドプラクティショナーの取得が勧められています。経験の差が、そのまま難しさの差になります。
合格スコアの見方
合格スコアの720は、1,000点満点の「スケールスコア」です。試験ガイドは、スケールスコアが、難しさがわずかに異なる複数の試験セットの得点をそろえる仕組みだと説明しています。したがって、720は正答率72%を意味するとは限らず、「何問正解すれば合格」とは断定できません。
また、試験は補償型の採点です。分野ごとに合格点を取る必要はなく、試験全体で合格スコアに達すればよいと書かれています。得意分野で苦手分野を補えますが、配点の大きい分野を捨てると不利になります。
CLFとの違い
| 項目 | CLF(クラウドプラクティショナー) | SAA(アソシエイト) |
|---|---|---|
| 試験料 | 100 USD | 150 USD |
| 試験時間 | 90分 | 130分 |
| 問題数 | 65問 | 65問 |
| 想定する受験者 | ITの経歴がない人やクラウド初心者。AWS利用経験は最長6か月で、必須ではない | クラウドソリューション設計の実務経験が1年以上ある人 |
問題数は同じでも、試験時間が長く、求められる経験が上がります。CLF単体の難易度はAWS CLF 難易度で整理しています。
合格率について
AWSの認定ページ、試験ガイド、よくある質問のいずれにも、合格率や合格者数の記載は見つかりませんでした。SAAの合格率を示す数字は、この記事では扱いません。
難しさを自分で測るには
AWSのSkill Builderには、試験形式に沿った公式の練習問題セットと、公式の模擬試験があります。分野ごとの正誤を見れば、自分にとっての難しさが分かります。進め方はAWS SAA 勉強時間の見積もり方と、教材の選び方はAWS SAA 問題集の選び方を参照してください。
試験料や形式は変わることがあります。受験前にAWS公式のSAAのページで最新の情報を確認してください。
