AWS認定試験(CLF・SAA・SAPなど)に、公式の「過去問」は存在しません。AWSは実際の試験問題を公開しておらず、認定プログラム規約で受験者に試験内容の開示・流布を禁じています。この記事では、その根拠を公式文書で確認したうえで、過去問の代わりに使える公式の練習問題と、問題集を選ぶときの注意点を整理します。
なぜ過去問が存在しないのか
AWS認定プログラム規約(AWS Certification Program Agreement)には、次の趣旨の定めがあります。
- 試験関連の資料(Credential Assessment Materials)は、AWSの機密情報である。
- 受験者は、認定試験の内容を開示または流布してはならない。
- AWSの許可なく第三者のサイトなどに公開された試験内容(Unauthorized Content Disclosure)を、試験のために所持・閲覧・利用してはならない。
- そのような内容を見つけた場合は、AWSのトレーニング&認定サポートへ報告する。
規約に違反した場合、試験結果の無効化、認定の取り消し、プログラムへの参加停止などの措置が取られることがあります。試験料は返金されません。また、AWSの認定ページ(一般情報)にも、試験内容を開示・流布することは規約違反であると書かれています。
(2026年10月22日確認)
したがって、「AWS 過去問」として出回っているものが実際の出題の再現であれば、公式のものではなく、利用すると規約に触れるおそれがあります。この記事でも、実際の出題を再現した問題や、自作の例題は掲載しません。
過去問の代わりになる公式の教材
AWSは認定試験ごとに、公式の練習教材を案内しています。
| 教材 | 内容 | 料金の区分(公式ページ) |
|---|---|---|
| 試験ガイド | 出題範囲と配点 | 無料で公開 |
| Official Practice Question Set | 試験形式の問題。各問に解説と推奨リソースが付く | 無料 |
| Official Practice Exam | 本番と同じ形式・長さの模擬試験 | Skill Builderサブスクリプションが必要 |
| Exam Prep Plan | 試験ごとの準備プラン | 無料版とサブスクリプション版がある |
Skill Builderの個人向けサブスクリプションは、公式の案内で月額29 USD、年額449 USDです。
主な試験の公式情報
| 試験 | 試験コード | 試験料 | 試験時間 | 問題数 |
|---|---|---|---|---|
| Cloud Practitioner | CLF-C02 | 100 USD | 90分 | 65問 |
| Solutions Architect – Associate | SAA-C03 | 150 USD | 130分 | 65問 |
| Solutions Architect – Professional | SAP-C02 | 300 USD | 180分 | 75問 |
SAPについて、公式ページはSAP-C02の受験最終日を2026年11月17日、後継のSAP-C03の登録開始を2026年10月27日と案内しています。受験前に、公式ページで現行の試験コードを必ず確認してください。
市販の問題集を選ぶときの確認点
- 対応する試験コードが現行版かを、出版社や書店の商品ページで確認する。
- 「本番の問題」「実際の出題」をうたっていないかを確認する。
- 解説が公式ドキュメントに基づいているかを確認する。
試験別の記事
- CLFの練習問題: AWS CLF 問題集|公式の練習問題と過去問の注意点
- SAAの過去問: AWS SAA 過去問はない?公式の練習教材と問題集の選び方
- SAAの問題集: AWS SAA 問題集の選び方:公式の無料問題と市販・有料講座の基準
- SAPの問題集: AWS SAP 問題集・参考書の選び方:C02向けとC03移行の注意
- 無料の公式教材: AWS 勉強サイト 無料|公式の無料教材と有料の境目を整理
まとめ
AWS認定に公式の過去問はなく、公式の練習問題セットと模擬試験が代わりになります。最新の規約は AWS Certification Program Agreement、各試験の情報は AWS認定の公式ページで確認してください。
