AWS SAA 過去問はない?公式の練習教材と問題集の選び方

SAAの過去問|公式の練習教材と問題集の選び方 AWS資格・クラウド学習

AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)に、公開された「過去問」はありません。AWSは実際の試験問題を公開しておらず、受験者にも試験内容の開示・拡散を禁じています。この記事では、その根拠を公式文書で示したうえで、過去問の代わりに使える公式の練習教材と、市販問題集を選ぶときの見方をまとめます。

SAAの現行試験コードはSAA-C03です。これから受験する人が、出題形式に慣れるために何を使えばよいかが分かります。

SAAの過去問が存在しない理由

AWS認定の規約は、試験の内容を外に出すことを禁じています。公式文書で確かめられた内容は次のとおりです。

  • AWS認定プログラム契約は、試験の評価資料(Credential Assessment Materials)をAWSの機密情報と定めています。受験者が試験や評価資料の内容を開示・拡散することも、禁止事項に含まれます。
  • AWSの「一般情報」ページも、AWS認定試験の内容を開示したり配布したりすることは契約違反になる、としています。
  • AWSの公式ブログは、実際の試験問題が不正に開示された非公式教材を「brain dumps」と呼び、意図せず触れた場合でも契約違反にあたるとしています。見つけたらAWSのカスタマーサービスへ報告するよう求めています。
  • 違反が認められると、試験結果の無効化、認定の取り消し、再受験の要求、今後の受験制限、プログラム参加の停止などの措置が取られる場合があります。

つまり、「SAAの過去問」「本番そっくりの再現問題」をうたう教材は、公式の枠組みの外にあります。出どころの分からない問題集には手を出さないほうが安全です。

過去問の代わりに使える公式教材

AWSは、試験の形式に慣れるための教材を公式に用意しています。公式の試験準備ページとSAAの試験ページでは、次の教材が案内されています。

教材 料金 内容
公式練習問題集(Official Practice Question Set) 無料 20問の試験形式の問題。詳細なフィードバックと推奨リソースが付く
Exam Prepコース(無料版) 無料 約2時間のデジタルコース。試験の分野を解説し、サンプル問題を含む
Exam Prepコース(拡張版) サブスクリプション 6〜8時間。動画、ハンズオンラボ、追加の練習問題、公式模擬試験へのアクセスを含む
公式模擬試験(Official Practice Exam) サブスクリプション 本番と同じ形式で、合否と選択肢ごとのフィードバックが出る

(2026年10月22日確認)Skill Builderの個人向けサブスクリプションは、公式ページでは月額29 USDからと案内されています。公式模擬試験の問題数と、無料で使えるかどうかは、公式ページでは確認できませんでした。利用前にSkill Builderの画面で確認してください。

SAA向けには、Skill Builder上に4ステップの試験準備プラン(Exam Prep Plan)が用意されています。まずここを入口にするのが公式の想定です。

出題形式は試験ガイドで確かめる

実際の問題は見られなくても、どんな問題が出るかは公式の試験ガイドに書かれています。SAA-C03の試験ガイドによると、問題の形式は2種類です。

  • 択一選択問題:正解1つ、不正解3つ
  • 複数選択問題:5つ以上の選択肢から2つ以上の正解を選ぶ

採点に使われる問題は50問で、これとは別に採点対象外の15問が混ざっています。採点対象外の問題は、どれか分かりません。無回答は不正解扱いで、誤答による減点はありません。

出題範囲は4つの分野に分かれ、配点は次のとおりです。過去問がない分、この比率が勉強の優先順位を決める材料になります。

分野 配点
分野1:セキュアなアーキテクチャの設計 30%
分野2:弾力性に優れたアーキテクチャの設計 26%
分野3:高パフォーマンスなアーキテクチャの設計 24%
分野4:コスト最適化されたアーキテクチャの設計 20%

SAA-C03の試験ガイドには、各分野のタスクと、対象のAWSサービス一覧、対象外のサービス一覧も載っています。

市販の問題集を選ぶときの見方

市販の問題集は、AWSが公開した問題の集まりではなく、著者や出版社が作ったオリジナルの問題です。次の点を確かめてから選んでください。

  • 対応試験コードがSAA-C03か。旧版(SAA-C02など)向けの本は避けます。
  • 刊行年。AWSのサービスは更新されます。刊行から時間が経った本は、新しいサービスの扱いが薄い場合があります。
  • 解説が付いているか。正解の理由と、不正解の選択肢が誤りである理由が書かれたものを選びます。
  • 「本番の問題」「過去問」と書いていないか。書いてあれば、前述の規約に反する教材の可能性があります。

具体的な書籍はAWS SAA 参考書おすすめ3冊:SAA-C03対応を商品ページで確認で、問題集の使い分けはAWS SAA 問題集の選び方:公式の無料問題と市販・有料講座の基準で扱っています。

まとめ

  • SAAの過去問は公開されていません。AWSは試験内容の開示・拡散を禁じています。
  • 代わりに、公式練習問題集(無料)、Exam Prepコース、公式模擬試験を使います。
  • 出題形式と分野別の配点は、SAA-C03の試験ガイドで確かめられます。
  • 他の資格を含めた全体像はAWS 過去問は存在しない?公式の練習問題で代わりに学ぶ方法にまとめています。