AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)の勉強方法は、「試験ガイドで範囲を決める」「公式の無料教材で全体像をつかむ」「実際に触る」「問題演習で仕上げる」の順で進めると迷いません。この記事では、AWSの公式情報をもとに、何をどの順で学ぶかを整理します。
勉強にかかる時間の見積もりはAWS SAA 勉強時間の見積もり方に、参考書と問題集の選び方はそれぞれ別の記事にまとめています。ここでは「順番」に絞ります。
まず試験の範囲を知る
SAA(試験コード SAA-C03)の試験ガイドによると、試験は「AWS Well-Architected Frameworkに基づいてソリューションを設計する力」を確かめるもので、出題は4つの分野に分かれています。
| 分野 | 配点(採点対象の問題に占める割合) |
|---|---|
| セキュアなアーキテクチャの設計 | 30% |
| 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 | 26% |
| 高パフォーマンスなアーキテクチャの設計 | 24% |
| コスト最適化されたアーキテクチャの設計 | 20% |
(2026年10月22日確認)試験ガイドには、各分野のタスクの説明、出題対象のAWSサービス一覧、対象外のサービス一覧が載っています。勉強の最初に試験ガイドを開き、「何を学べば良いか」の地図として使います。
学ぶ順番の例
順番に公式の決まりはありません。ここから先は、試験ガイドと公式教材の構成をもとにした、進め方の一例です。
- 公式の無料教材で全体像をつかむ。AWS Skill Builderの無料のExam Prepコースは1コース約2時間で、出題分野の確認とサンプル問題が含まれます。最初に受けると、試験の雰囲気と自分の弱い分野が見えます。
- 試験ガイドのタスクを仕分ける。各分野のタスクを「触ったことがある」「概念は分かる」「初見」に分け、初見のものと配点の大きい分野(セキュリティ、弾力性)から優先します。
- 分野ごとに、読む→触る、を繰り返す。サービスの説明を読んだら、AWSアカウントや公式の実習環境(AWS Builder Labs、AWS Cloud Questなどが公式ページに案内されています)で実際に操作します。SAAは「設計する」試験なので、「なぜそのサービスを選ぶのか」を言葉にしながら進めるのが要点です。
- 公式の練習問題で確認する。Skill Builderには、試験形式の問題に詳しい解説が付いた公式の練習問題セットがあります。分野ごとの正誤を見て、1〜3に戻ります。
- 最後に通しで解く。本番は130分・65問です。公式の模擬試験(サブスクリプション)か市販の問題集で、時間を測って通しで解き、時間配分に慣れます。
問題を見るときの4つの観点
SAAの問題は、要件に合う構成を選ぶ形です。選択肢のサービスを覚えるだけでなく、次の観点で考える癖をつけると、4つの分野すべてに効きます。
- 安全か(アクセス制御、データの保護)
- 止まらないか(障害時の復旧、冗長化)
- 速いか(要求される性能に足りるか)
- 安いか(要件を満たす範囲で、費用が抑えられるか)
この4つは、試験ガイドの4分野に対応しています。復習するときも、間違えた問題を4つのどれの問題だったかで分類しておくと、弱点が分かりやすくなります。
前提の経験が足りないとき
SAAの公式ページと試験ガイドは、AWSを使ってクラウドソリューションを設計した1年以上の実務経験を持つ人を対象としています。IT経験が1〜3年でも準備は可能とされ、IT業務の経験がまったくない場合は、先にAWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)の取得が案内されています。基礎から固めたい人は、クラウドプラクティショナーの勉強方法から始める方法もあります。
教材の選び方
- 書籍で体系的に学びたい:AWS SAA 参考書の選び方
- 問題演習の素材を探している:AWS SAA 問題集の選び方
試験内容は更新されることがあります。受験前にAWS公式のSAAのページで最新の試験概要を確認してください。
